会長あいさつ
この4月から前会長宮下先生のあとを引き継ぎ医師会長に就任しました。私自身は昭和61年に父の跡を継いで開業し、御殿場市医師会に所属してから4半世紀が経ちました。これまで歴代会長の残してきた輝かしい足跡を辿るたびに御殿場医師会長としての職責の重さに身の引き締まる思いがしています。
もとより浅学非才は承知の上ですが引き受けたからには医師会業務に精通する覚悟で、25年間勤めていた順天堂静岡病院の週一回の循環器医師としての外来業務をこの4月で辞職しました。そして保健センターで看護学校長、救急センター長を拝命したあとは、医師会会館の庭に咲く桜を眺めながら、この会館が江戸時代に遡って御殿場という発祥の地に建てられたことを再認識し、歴史の重みを感じつつ、医師会長室の本棚の整理から始めました。
医師会とはなんのためにあるのか?新しく日本医師会長に就任した横倉氏は国民すべてが等しく安心して医療を受けられるように国民とともに歩む、と述べていますが、医師会会員にとっても安心して医療を行うことができるように迅速な情報の伝達、共有、これに対応する会員の一致した対応が必要であると考えています。医師会業務に参加すればするほど自身の診療所の業務に負担がかかり、心身ともにストレスが多くなるというのでは本末転倒、会員にとって頼りになる医師会を目指すつもりです。
先日のニュースで静岡県は市民一人当たりの医師数が全国で44番目に少ない県と報じられていました。東部圏域は特に少なく、県はあの手この手で医師確保に躍起ですがいまだ効果なしというのが現状です。一方、御殿場市救急センターはこれまで診療設備の拡充に努めた甲斐あって関係諸大学の協力の下、医師数は確保されてきました。医師会の先生方の協力があることはもちろんですが、今後も市民に安全な医療を供給できるように努力していく所存です。
御殿場看護学校はこの3月に第6回生を送り出し、国家試験合格率は約90%と全国平均並み、また卒業生の地元定着率は約75%、とほぼ満足すべき数字を残しています。御殿場地方の貴重な教育機関として今後もますます充実発展していくものと確信しています。
去年3月の地震、津波、原発事故以来、経済はいまだ停滞し、政治は混迷を極めています。雇用不安は持続し貧富の差も拡がり、受診を控える患者さんもいるようです。この4月の診療報酬改定も微増とは名ばかりで、医師に対する縛りばかりが増えていきます。まだまだ医療産業は恵まれている、と言われているうちに足をすくわれない様に、次代の医師たちのためにも医師会として進むべき道を模索していく所存です。